自分に“足りなかった能力”に気づかされた瞬間
フェイシャルエステティックサロン咲紀
安藤 紀子さん
新しい緊張感との出会い
移転してから、いい意味での緊張感が連続しています。移転前はいつも限られたお客様にしか出会えませんでした。でも、今は新しいお客様が来てくださいます。最初に電話をいただいただけでは、どのような相手かわからない。でも、それにワクワクしている自分もいます。
その反面、移転して初めて“自分ができていないこと”に気づかされました。新しいお客様が来るようになり、今までしたことのない対応をしなければならない。次にその方が来なかったら、「何が足りなかったんだろう」といろいろ反省します。リピーターにならないということは、何か理由があるはず。今、その至らなさを実感しています。
でも、そんな自分の足りないところに気づけたことが、私のささやかな幸せです。
しかし、そんな私に、お客様は「ありがとう」とおっしゃってくれる。お代をいただいている私がお礼を言う立場なのに、逆にお客様から感謝される。その度、私はとても幸せな気分になります。
リニューアルしてから自分の至らないところに気づくばかりですが、そんな私をお客様が支えてくださっているのでしょう。
エステを“特別”ではなく、“日常”に変えたい!
基礎化粧品の使い方を知らない人は、意外と多いです。そこで、どういう商品が肌に合っていて、どういう順番でつけるのか、今何が必要なのかといったスキンケアアドバイスも行っています。スキンケアが基本で、エステという技術はそれを補助しているだけ。
なぜかというと、スキンケアは“毎日”必要であり、たまにエステに通うだけではきれいになれないからです。そういうホームケアとエステという技術を連動させるためにも、こういったアドバイスは必要不可欠と言えます。
高級サロンにも、もちろんよさがあります。でも、そういうところには結婚式の前や“特別”なときにしか行けない。ケアは毎日必要なのに、手の届かない存在です。それを“日常”に変えたかった。「今日、マッサージに行こう!」というくらいの感覚で通えるエステにしたい、そういう思いから、低価格で誰もが手の届くエステサロンにしました。
何か新しいことを始めたい!という思いから
移転に踏み切る
移転前はとにかく狭く、8畳ほどのスペースしかありませんでした。待合室もなかった。だから次のお客様は車の中や店の外で待っているような状態でした。こんな窮屈な思いをさせて申し訳ないと感じながら八年間過ぎました。そろそろ「新しいことを始めなくては!」と考え、移転に踏み切ったのです。
たまたま知人が石材店をリニューアルオープンされるというお話を聞き、同じ建物の2階に移転させていただきました。
移転後店は広くなったものの、今は私一人しかいないので、お客様の要望に対応しきれないこともしばしば。前のお客様が少し遅れてくると次の方を始めるのが遅くなってしまったり、お客様同士に気を使わせてしまったりすることもあります。こういった対応をスムーズにできるようにするのが、今後の課題です。
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トータルケアできるサロンを目指して
エステやメイクをして満足していただく、それも素敵ですが、もっといろいろな要望に応えていきたい。「飲み会が入ったから、ネイルしてくれない?」とか「今日足のマッサージしてくれません?」とかいうような、急なお願いにも対応できるお店にしたいです。
同じ時間横になるのなら、「フェイシャルしている間にハンドマッサージしてほしい!」と思われる方もいらっしゃると思います。ただ、今は一人で動いている状態なので、それが実現できない。今後はスタッフを揃えて、こういったお客様のニーズに対応できるサロンへ変えていきたいと思います。
インタビュー 釜井 知典 / 撮影 真鍋 光太朗
フェイシャルエステティックサロン咲紀
安藤 紀子さん
平成14年オッペン化粧品取り扱い店として、エステサロンをオープン。平成27年、有限会社横澤石材のリニューアルに合わせて、2階に移転。”日常”をモットーに、お客様の手が届くケア商品の販売やスキンケアアドバイス、ハンドマッサージを行う。
企業名:OPPEN COSMETICS フェイシャルエステティックサロン咲紀
住所:香川県三豊市三野町吉津2147-1横澤石材2F
tel:0875-72-2533
営業時間:9:00~18:30
定休日:月曜