新郎新婦のご家族によろこんでもらえた瞬間
フリーランスウェディングプランナー
田邉 真希さん
「心強かったです」の一言
お子さんが生まれたばかりのご夫婦の結婚式に携わらせていただいたことがあったんです。小さなお子さんがいる中で結婚式のプランニングをしていくって、お子さんの世話もあり、挙式の打ち合わせもありで、大変なんですよね。なかなかスムーズに打ち合わせが進まないこともありました。
泣き出しちゃったり、急に熱が出てしまったりすることもあるので、24時間連絡を取れるようにして、打ち合わせの日程を調整したり、私がお子さんを抱っこしながら打ち合わせをしたりしたこともありました。そういう過程を新婦のお母様が見ていてくれて、挙式が終わったときに、「心強かった」と感謝してくださったんです。
結婚式はゴールではなくて、家族が一緒になって新しいスタートをきるという意味合いがあると思うんです。親にとってお子さんの挙式は特別なものですよね。なので、主役の2人はもちろん、その先にいるご家族にもよろこんでもらいたいです。
どこかに属していると営業の数字とか、上司の目とか制約が多くてなかなか思い通りの式をプランニングできないことがあるんです。フリーランスだと縛りがない中で、一からお客様と式を組み立てていけます。小回りが利くので、お客様のご希望を叶えることができるというのが魅力的です。
ウェディングプランナーへ転身
もともと小さい頃から人を幸せにする仕事がしたいという想いがありました。サプライズが好きだったので、日本でサプライズプランナーを確立できたらいいなと思っていたんです。海外はそういう文化がありますが、日本はやりたいけど恥ずかしくてできないという雰囲気がある。どうしたらいいかなと考えたときに、結婚式では皆さん気兼ねなくできていることに気がついたんです。
それと、式のあとに準備段階などで不満が残っている友人が多くて、もっとやりたいこと、オリジナルの式ができないかなと思ったのが、この業界に飛び込んだきっかけです。準備が楽しくて、式も楽しくて、余韻も楽しい。後悔がない結婚式を目指して活動しています。
一緒に作りあげていくよろこび
まずはメインのコンセプトを決めます。「笑顔」や「感謝」という具合に。最初に目標を決めてから、逆算でどういう式にしていくかアイデアを出します。「感謝というコンセプトだったらおじいちゃんおばあちゃんにもケーキカットに参加してもらうのはいかがですか?」とか。
朝から晩まで打ち合わせをすると疲れちゃうので、打ち合わせはあまり長くならないようにしています。その代わり、コンスタントに打ち合わせをして、「何か疑問が生まれたら、次に会うとき聞いてみよう」と思ってもらえるように努めています。お客さんに不安になって欲しくないんです。
準備が嫌になってしまうのはもったいない。全部オリジナルだと、準備は楽しいですよ。映像とか、パンフレットとか、引き出物リストも作れます。新郎新婦の地元の名産とか思い出の品、ゲストの好きな物などを引き出物にするんです。そういうものができ上がるのがウキウキ楽しいと言ってくださっている方がいて、私も同じ気持ちです。
女性が働きやすい職場を
将来的には会社を立ち上げようと思っているんです。基本的に女性スタッフメイン。お子さんが生まれた方など、仕事に戻りたいけど戻れない人ってすごくいると思うんですよね。そういう方って能力や知識を持っていたり、お母さん同士で意見交換をしていたりするので、仕事に役立ついいアイデアを持っているんです。そういう方たちが無理なく働ける職場を築いていこうと奮闘中。お客様はもちろん、働くスタッフにとっても幸せを感じることができる仕事をしていきたいです。
インタビュー トグチダ / 撮影 北原 千恵美
フリーランスウェディングプランナー
田邉 真希さん
2009年大手アパレル会社勤務。2012年広告代理店にて営業職・ディレクター。誰もが今以上にHappyになれる結婚式を作りたいという思いから、2015年2月「Dream planning ~plan to enable a miracle~」を設立。フリーウェディングプランナーとして「関わるすべての人をHappyに!!」をスローガンに活動中。
「Dream planning ~plan to enable a miracle~」
HP:http://dream-planning2015.com