転職する上で大切なことの一つとして、「転職理由を明確にする」ということがあります。
「今の会社より忙しくなくて、給料が高いところがいい」
「残業があっても好きなことで楽しく働ける仕事をしたい!」
など、細かいところを掘り下げると一人ひとりそれぞれの転職理由があるはず。
ここでは実際に転職をした3人の男女の転職理由にエピソードを添えてご紹介します。
転職理由1:「自分が好きなことを仕事にしたい」
・アパレル商社に転職したYさん(27歳男性)の場合
Yさんは元々アパレル関係の仕事に就いていましたが、長年付き合っていた彼女との結婚後の生計を考えた上で、今より給料の良い広告関係の仕事に転職しました。
転職後の仕事は順調で給料はうなぎ上り、年収は700万円以上に。
しかし、そんな矢先に突然転機が訪れました。
結婚を約束していた彼女との関係が崩れ、別れることになってしまったのです。
将来のことを思い、転職してまで仕事を頑張っていたYさんにはそれ以上、今の仕事を続ける理由がなくなってしまいました。
「今の収入にはそれなりに満足しているし、職場環境も悪くない。しかし、このまま続けてこれまで以上の成果を残せるのだろうか?」
Yさんは考えました。そして悩み抜いた末、
「自分はやっぱりアパレル関係の仕事をしていたい。収入は今より落ちてしまうが、好きなことを仕事にする方がきっと幸せになれる」
そう考え、再度アパレル関係の仕事へ転職することにしました。
その後、すんなりと転職先も決まり、今は自分のやりたいことを仕事にして充実した毎日を過ごしているそうです。
転職理由2:「給料は人並みでいいから定時で帰れる職場がいい」
・ 定時で帰れる超優良企業へ転職したRさん(31歳男性)の場合
海外留学の経験が豊富なRさんは頭のキレが良く、日本語・中国語・英語を堪能に話せるトリリンガル。そんなRさんはアメリカの大学を卒業後、日本に戻り、外資系企業の戦略コンサルタントとして就職しました。
仕事に就いてからは想像を絶する激務の日々で、毎日のように早朝から深夜まで働いていました。しかし、当初はそんな状況でも仕事が面白くやりがいを感じて励むことができました。
ところが、そんな日々が数年続いたのち、ある出来事がきっかけで気持ちに変化が訪れます。
それは、幸せそうな友人の姿を目の当たりにしたこと。
立て続けに昔の友人に会う機会が重なり、その友人たちが家族をつくり幸せそうにしている様子を見て思ったのです。
「自分の方がだいぶ収入は多いけれど、こいつらの方がずっと幸せそうだな」。
それからはあっという間でした。
「今の仕事はこれ以上続けられない。給料は人並みでいいから定時で帰れる職場に転職しよう」。
そして、転職を果たしたRさんは仕事中心の日々から解放され、仕事とプライベートのバランスを取りながら人並みの幸せを満喫しているそうです。
転職理由3:「東京に憧れて上京したけど、やっぱり地元がいい!…と思ったけど、やっぱり東京がいい!」
・ Oターン転職をしたMさん(29歳女性)の場合
地方から上京して東京都内の大学に入学したMさんは、憧れの東京で大学生活を謳歌。そして大学卒業後も、都内で美容系の会社に就職しました。
希望の職場で働き、素敵な恋人にも恵まれて充実した日々を送っていたMさん。
しかし、そんな順風満帆な日々にも陰りが。
異動してきた上司との関係がうまくいかず、仕事で悩むようになってしまい、
さらに追い打ちをかけるように、付き合っていた彼氏の浮気が発覚したのです。
立て続けに悪いことが続き、Mさんは疲弊してしまいました。
「東京は疲れた。田舎へ帰ろう。」
そう考えたMさんは流されるように地元に帰り、事務員として働き始めます。
そして、平凡な日々が続き以前の元気を取り戻してきたMさんは思ったのです。
「地元は好きだけど、退屈だし、いい出会いがない!」
そして再び上京して美容系の会社に転職しました。
一時の気の迷いで迷走してしまったMさんですが心機一転、東京での暮らしを再開させ、以前より充実した毎日を送ろうと頑張っているそうです。
いろいろな転職の理由がありますが、全てはあなたの気持ち次第。
失敗しないためにも、転職を検討されている方は今一度、自分の転職理由を再確認してみてはいかがでしょうか。