お客さまがラジコンにどんどんハマり、上達していく姿を見た瞬間
RCアドバイザーチャンプ 相模原店
原口 洋さん
どんどんラジコンにハマっていく
お客さまの姿を見ると笑顔になる
興味本位で来店される素人のお客さまには、「入門者にはこれがおすすめですよ」と案内します。そういった方がまた来店されることがある。
何度も来店されて、思い通りの走りをするためにはどう改良すればいいのかと悪戦苦闘していくうちに、どっぷりとハマっていく。そして、少しずつ改良・改造を繰り返し、コースで走らせていくうちに上達していく。そういうお客さまを見ると、僕もほっこり笑顔になります。そんな姿を見るのが、僕のささやかな幸せです。
ときおり、そういった方が「原口さん!」と声をかけてくださることもあります。名札もつけず、自己紹介もしていないのに。「ここの店員さんは、原口というこの人なんだ」と、名前を覚えて、認めてくれているようでうれしく思います。
ラジコンは40〜50代の”大人の遊び”
僕の働くRCアドバイザーチャンプは、無線操縦のラジコンを専門としたお店です。大きなレース場も兼ねているからか、遠方からお越しくださる方も大勢いらっしゃいます。
仕事を始めたきっかけは、以前働いていた会社が倒産してしまったこと。これから何をしようかと悩んでいたときに、ここの『オープニングスタッフ募集』の文字が目に飛び込みました。
実は僕も、もともとラジコンが好きで遊んでいた一人。自分の専門の自動車はもちろんですが、機械をいじること自体が大好きなんです。そのため、前職は技術職で機械の製造をやっていました。だから、オープニングスタッフと言っても、接客業の経験は皆無からのスタートでした。
その後、アルバイトから社員に昇格しましたが、母が体調を崩したため一時退社し、それから半年ほど仕事を離れて介護に専念しました。しかし、「やっぱり戻ってきて欲しい」と声がかかり、今はアルバイトとしてもう一度働かせていただいています。
一般的に、ラジコンというと”子どものおもちゃ”のイメージがありますが、実際は違います。ラジコンでレースができるようにパーツを揃えていくと、10万円は下らない。12〜13万円ほどかければ、いいパーツが揃えられるかな?という世界です。だから、お子さまの手が届くような遊びじゃないんですよね(笑)。一応子ども向けの商品も取り扱っていますが、小さなお子さまが来ることはほとんどありません。若者よりも、スーパーカーがすごく流行った頃を知っている40〜50代くらいの年齢層の方が多いですね。
この年頃の方は、子どもの頃からみんな車が大好きだった世代。今の子どもは、車があまり好きじゃない。もちろん、好きなお子さまもいるんですが、昔ほどは多くない。だから、おのずと『大人の遊び』になるんでしょうね。
また、数あるショップの中でもここは値段で勝負!他のお店よりも安く売っているので、ぜひ足を運んで欲しいです(笑)。
様々なお客さまとの出会いが楽しめる競技大会
ここでは、1から作っていくパーツも、すぐに使える完成品も、どちらも取り扱っています。ビギナーは、完成品を購入して、自分なりのカスタマイズを楽しむケースが多いです。専門知識が必要だと思われがちですが、お客さまの方が詳しいこともあるんです。「それなんですか?新商品が出てるの?」と、こちらが逆にお客さまに聞いて教わることも多いです(笑)。
また、偶数月の第三日曜には、ラジコンの競技大会も行っています。車に種類があるように、レース場にも種類があります。うちは、でこぼこ道を走る”バギータイプ”。総勢50〜60名の方が参加されていて、優勝者にはトロフィーが贈られます。レース参加者は、日本中飛び回っている方も多いので、様々なお客さまとの出会いが楽しめるんですよ。
インタビュー 釜井 知典 / 撮影 青木 睦美
RCアドバイザーチャンプ 相模原店
アルバイト店員
原口 洋さん
専門学校で資格を取得、自動車整備士として7年間務め、その後14年間機械関係の製造業に携わる。その後ラジコンという趣味を生かして、「RCアドバイザーチャンプ」にオープニングスタッフとして働き始める。家族の介護に専念するため一度退職するも間もなく復帰、現在も店員として活躍中。
企業名:RCアドバイザーチャンプ 相模原店
住所:神奈川県相模原市中央区下九沢56-2
電話番号:042-703-8318
営業時間:
<店舗:11:00~21:00 / 日曜・祝日は、20:00まで>
<チャンプスタジアム(レース場):土・日曜・祝日は、9:00から営業>
定休日:毎週月曜日 / 祝日の場合は営業(火曜日振替休業)