転職するなら売り手市場の今しかない!
転職を考えているなら、売り手市場になっている今がチャンスかもしれません。
激動する人材の入れ替わりの流れに乗ることで、今よりも良い条件で転職できるかも!?
今回の記事では、売り手市場といわれている現状において、どう転職活動を進めていくべきかについて紹介していきます。
■転職の求人数が増加している
現在、転職は売り手市場だといわれています。
2015年度の転職の求人数は前年度と比べ23.9%増加していて過去最高。(*日本経済新聞)
また10月までの平均求人倍率は1.2を記録しています。
依然高い数字ではありますが、近年の流れからみると、この求人倍率は平均的な数字です。(*転職サイトDODA)
これは求人数が23.9%増加しているのに対し、転職希望者が23%増加しているためであり(*日本経済新聞)、このことから企業間での人の入れ替わりが激しく、人材の流動性が高まっていることが伺えます。
■売り手市場の背景
売り手市場になった背景には、アベノミクスと円安効果による景気回復に伴う人手不足があります。
中でもIT関連の職種が人手不足だといわれていて、売り手市場になった原因の一つであります。
マイナンバー制の導入、銀行の基幹システムなど、あらゆるものがWeb化している時代の中で、SEやプログラマーの需要が増えてきているのです。
またそれとは別に、国民全体の仕事に関する意識の変化も、売り手市場になった原因なのではないでしょうか。
世界と比べ解雇規制の厳しい終身雇用こそが日本の労働モデルでしたが、グローバル化が進むなか、変化が問われるようになりました。
それに伴い国民の意識が、生涯1つの企業に勤めることより、どのようなキャリアプランを積んでいくのかにシフトしています。
実際、年収よりもキャリアアップや、やりがいを理由に転職を希望する方も多く、こういった国民の意識の変化が、結果として転職する人の数に繋がっているのだと推測できます。
■即戦力になる人材
売り手市場で求人数が多いのに、転職活動で苦労している人がいるのも事実です。
その理由として、企業側と求職者側のミスマッチングが挙げられます。
いくら人材が足りていないとはいえ、誰でもいいから雇いたいというわけではありません。
人材不足の現状で、仕事が回りきらない状況だからこそ、企業にとってなるべく即戦力となる、より実戦的な人材が求められています。
裏を返せば、年齢よりも能力や実績が重視されることで、若い人たちにとっても、高待遇の仕事や要職へ転職ができるチャンスが転がっているということです。
■企業へのマッチング
採用されるためには、会社が求めているスキルと自分が持っているスキルをマッチングさせることが必要です。
求めている能力は、それぞれ会社によって異なっていて、そのために自分が何ができるのか、自分の能力について知ることが大切になります。
しかしながら、自分の能力について知ることは難しく、なかなか把握しきれません。
そこでおすすめなのが、転職エージェントを上手に活用することです。
転職エージェントとは、企業側と求職側をマッチングさせるための存在なのですが、自分は何ができるのか、実績やスキルを洗い出してくれます。
エージェントを通すことで、自分の能力に見合った会社を選ぶことができるので、転職を考えている方は相談をしてみることをおすすめします。
■未経験者採用へのチャレンジにもおすすめ
即戦力になる人材が重宝されている一方、若手の未経験者にも需要があるのも事実です。
希望していた職に就けなかった若者たちが、この未経験者採用の主なターゲットです。
若手の未経験者を雇うのはどうしてなのでしょうか。
メリットとして挙げられるのは、若さゆえの明るさと、未経験者ゆえの積極性。
社内に新しい空気と活気を取り入れるために、また新しいことを吸収するためにも、若者のあり余ったエネルギーが効果的なのです。
企業側は企画力や主体性などを若者に求めていることが多いです。
転職を考えている若手の方は、面接の際にこの点をアピールできるといいですね。
■まとめ:気を抜かずに転職活動を進めよう
転職を希望されている方は、売り手市場の今こそ転職活動を始めるときです。
転職活動に失敗する人がいるのも事実ですが、自分のスキルと企業側の望むスキルをきちんと把握していれば問題ありません。
転職者にとって優位な状況だからこそ選択肢を多く持つことができます。
今より良い待遇の会社に転職できる可能性が高い今こそ、転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。